治療内容
スポーツ障害
スポーツ障害とは
長期的に同じスポーツを続けることなどにより、体の一定の部位に負担がかかって起こる障害を主に「スポーツ障害」と呼びます。スポーツにおいての体の使い過ぎ(オーバーユース)を原因とするもので、成人だけでなく、成長期の子供にもよく起こる障害です。ここでは、スポーツ障害にもいくつか種類があるので、紹介していきます。
「疲労骨折」障害について
主に脛骨、腓骨、中足骨等の下肢の骨や肋骨に発生しやすく通常の骨折に比べて運動時に激しい痛みを感じ、休んでいる時は痛みが軽いという特徴があります。明確な外傷がないのに運動中に激しい痛みがある場合は注意しましょう。見た目では強い圧痛、腫脹、発赤、熱感があります。
基本的に原因となる練習量を減らして負担の軽いリハビリをする事により回復していきます。
「野球肘」障害について
肘の曲げ伸ばしや強く物を握った時の肘関節の内側上顆部に痛みが感じられます。
運動後のアイシングと前腕筋のストレッチをする事により徐々に軽くなっていきます。
また最近ではエルボーバンドもあるので運動中に装着して負担を軽くするのも有効です。
「テニス肘」障害について
手関節の底背屈(上げ下げ)運動や肘を動かした際に肘関節の外側上顆に痛みを感じます。
野球肘と同じで運動後のアイシングと前腕筋のストレッチ、エルボーバンドの装着が有効的です。
「ランナー膝」障害について
様々な症状があり膝の上や裏側に激痛や運動痛、圧痛、腫脹(場合によってはハムストリングスに沿ってソーセージ状に腫れる事もあります)、熱感等がありハムストリングスをストレッチすると痛みが強くなります。他には腸脛靭帯を強く圧迫し膝を屈伸させると痛みが出ます。
痛みに対しては練習後のアイシングが有効でストレッチも十分に行ってください。予防法としては大腿四頭筋の強化や足に合った靴選び(インソールなど)が有効的です。ただしあまりに痛みが激しく続いて日常生活に支障が出る場合(階段の昇り降りなど)は行っている練習は休んでRICE処置をしましょう。